マレーシア海外渡航記 【繁殖池編後編・ストックルーム編】


マレーシア海外渡航記 【繁殖池編後編・ストックルーム編】

今回のブログでは、前回のブログの【繁殖池編】の後編から
ご紹介致します。

繁殖池でアロワナを捕獲し、
成長確認と口に咥えた卵を取り出す作業という、
とても貴重な体験をさせて頂きました。

アロワナを抱き上げる際に、
少しでも抱き方を間違えると、アロワナが暴れていまい、
その力で胸ヒレや腹ビレの棘条(ヒレの固い部分)が折れてしまう可能性がある為、
とても集中して臨みました。



今回追い込んだ個体群の中には
残念ながら卵を咥えたアロワナはおらず、
成長確認のみをさせて頂きました。


水槽でのアロワナの扱いは慣れていたのですが、自然に近い環境で育ったアロワナはまた勝手が違く
とても力強く、抱き上げる事に苦戦いたしましたが、
私もアロワナの力に負けないように、慎重に力を入れて臨みました。
今回は高背金龍の成長確認だったのですが
ひと昔前なら過背金龍と言っても通用するレベルで発色もとても良く、
どの個体も鱗の内側に既に美しい藍色の発色が見られており、
自然下での発色の素晴らしさを改めて実感致しました。


改めてアクアリーダーのレベルの高さを実感いたしました。


まだまだ、池に入っていたかったのですが、選別にも少しでも時間を掛けたかった為、
名残惜しい気持ちで繁殖池を後にし、ストックルームへと向います。

ストックルームに到着すると、
いよいよ選別作業へ入ります。

アクアリーダーではアジアアロワナの他にも、
シルバーアロワナやポルカドットスティングレイなどの大型魚を始め、
アピスト系の小型魚も盛んに繁殖されていました。
中には人気種のバットマンスティングレイもストックされておりました。



また、日本でも人気種で、個人的に大好きな25cm程のマレーゴビーもストックされていましたが、
こちらは食用の為に池に放しており成長したら採子、成長管理の時に引き上げてくるそうです。
当社オーナーも以前来た時に食べたそうですが、とても淡白な白身で美味しく
現地ではポピュラーな食用魚として人気があるそうです。


数時間の選別作業が終わり、
気が付くと少しずつ外が暗くなっておりました。
今までにないほど集中し、選別致しました。
どの個体もクオリティが高く、厳選して選別致しましたので、
きっとお客様にも満足していただける個体だと思います。



画像は選別した個体の一部をご紹介させて頂いております。
他の個体もどうぞ楽しみにお待ちください。

ストックルームはまるでサウナのように暑いのですが、
それよりも素晴らしい個体群に暑さも忘れ、選別に熱中していました。
終わった後、汗を大量にかいていることに気が付き、
軽い脱水症状になるくらいへばっておりました。
学生時代の真夏に長袖長ズボンの道着で空手の練習に励んだ日々を思い出しました。


選別作業が終わると、
ポールさんが養殖場に自生しているヤシの実を取ってきてくださりました。



枝付きの取れたて新鮮なヤシの実です。
中にはほのかに甘い水分が大量に入っており、
選別作業後の水分補給には最高でした。

最後にラフレシアの福井さん
アクアリーダーのポールさん、ジャッキーさんアセンさん
私とで記念写真を撮って頂きました。
アロワナ業界の著名人の方々と一緒の写真に写ることができ、
身に余る光栄でした。


アクアリーダーに向かう前、
シンガポール【GRAND HYATT】で
インドネシアのディナミカカプアスのジミー様ともお会いすることができました。
短い時間でしたが、楽しいアロワナトークで
次にインドネシアでお会いする約束をして別れました。

一度の海外渡航で2つの有名ファームの方々にお会いできることはめったにできることではなく、
とても感激致しました。



今後もピンポイントでは、
世界中のシッパーさんを通じ、
実際に現地選別を行い、
お客様のニーズにお応えできるよう、日々精進して参ります